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August 7, 2008 |
週明けの夜レッスン、集中豪雨のさなかを駅へと向かう。我が家は坂の下。上から雨水が早瀬のように流れてくる。小川のなかを歩いているみたい。鞄もびしょ濡れ。外ポケットに入れたiPodも濡れている。とりあえずなんか聴いていこう。そうだ、そうだ、この状況にまさしくぴったりな曲といえば…
10ccの"Channel Swimmer"。文字どおり「海峡を泳いで渡っていく人」。といっても、べつにドーバー海峡横断に挑戦する人の歌じゃない。愛しい彼女を連れにいくため、冷たい海を泳いで渡っていく、そんなことをするバカは俺くらいなもの、泳げもしないのに、そんな感じの比喩的な歌。
「…水が冷たい。海のなかは寒い。どこの誰が海峡なんか泳いで渡っていく? そんなバカは俺くらいなもの…この2本の腕さえあればいい、モーターボートもヨットも要らない…波の合間にきみの笑顔が見える…どこの誰が海峡を泳いでわたっていく? そんなバカは俺くらいなもの、泳げないのも忘れて」
うーむ。なにやら身につまされる歌である。体の前半分びしょ濡れにして、嵐のなかをレッスンに向かう。なにやってんだろう。これが仕事に行くならわかる。でもあくまで趣味。でもバレエは絶対休まないと決めたから休まない。だって、レッスンがないのってこの世のなによりも哀しくてつまらない。
そんなバカはわたしくらいなものかと思ったら、いつものメンバーが平然とした顔でスタジオにいた。というか、あの雨は都内のごく一部の局地的豪雨だったようだ。わたしだけがずぶ濡れだ。でもどうせレッスンで汗まみれになるのだから、雨で濡れようが汗で濡れようがかまったことじゃない。
最近、立ち往生しているのがピルエット。一時期、5番からはくるりと回れる回数も増えた(といっても少ない)のに、4番からで悩んで以来、またぐじゃぐじゃになった。まずは、4番のままフリーズしないことを目指し、これはクリアした。次の課題は先週カルチャーでフリーズしたバーでのピルエット。
新しい動きが出てくると、ほぼ100パーセントその場ではできない。それでも以前とは違い、家に帰ってじっくり考えながらやってみると、それなりに動きを再現できるようになってきた。バーでのパッセ〜ピルエットもそう。支えがあるぶん、回る感覚がつかみやすい。そうか、そういうことだったのか。
4番からのピルエットをいっぱい練習して、無我夢中のうちにレッスン終了。シューズを脱ぐとなかまで濡れていた。思わず顔に近づけ、くんくんと嗅ぐ。よせばいいのに、お友だちもまねして嗅いでいた。